2023/04/28、ひとつのゲームがサービス終了を迎えました。
そのゲームの名は「サクライグノラムス」。
多くの人の頭には「あの伝説のゲームね」「あぁそんなゲームがあったな」という認識かもしれません。
2022/11/05、制作発表。
2023/02/27、サービス開始。
2023/03/31、サービス終了発表。
そして2023/04/28、サービス終了。
世間の表舞台に立っていた期間はわずか6ヶ月弱、実際に動いていたのは2ヶ月弱と、本当に短命で怒涛の展開を迎えたゲームだったと思います。
サービス開始直後から、あれやこれやと言われ、爆死だと騒がれました。
そんなゲームでしたが、自分はサービス開始から終了まで、ほとんど途切れず遊んでいました。
最終日時点でランク44はけっこう高いほうだと思います。
ヒロインの1人、サザンカもLv.82まで。
相当高いほうだと思います。
ガッツリやり込んだというほどではありません。
毎日デイリーをこなし、たまに時間がある時にしっかり育成する、そんな遊び方でした。
そんな自分ですが、まぁいろいろ思うところがありますので、目についた批判を踏まえて、所感を書こうと思います。
一番好きだった揚羽ちゃん、かわいい。
いいところはちゃんとあるゲームでした。
まず、このゲームのプロデューサーでもある今泉潤氏について。
個人的にはけっこう好きな人物だったりします。
きちんと芯のある考えがありますし、男らしく、言い訳しないところが好きです。
いっぽうで、言い方的に反感を買ってしまうのもまぁ分からないでもないのですが...行動自体は別におかしいところないしなぁ、という印象です。
そんな彼ですが、常々「我々はゲームを作りたいんだ」と言ってます。
ソシャゲとはガチャを回させ、効率よく集金するためのシステムになりがちです。
そうではなく、ちゃんとゲームとして遊べるものを作りたい、と。
そういう意思を節々に感じます。
ただ、それによる設計思想は、いつでもどこでも遊べるというソシャゲではなく、腰を据えてしっかり遊ぶコンシューマゲーと親和性が高いように感じます。
その設計思想とソシャゲという集金装置とがうまく噛み合ってない結果のひとつが、サクライグノラムスというゲームであると感じています。
ただ、その意思と設計思想自体は間違っていないと思います。
その設計思想とソシャゲの集金装置システムを、もう少しうまく組み合わせることができれば、もっといいゲームが作れるんじゃないか?と思っています。
ですので、次回作であるアスタータタリスクや、その次のゲームも大いに期待しています。
※ただの集金装置でしかないソシャゲなんか、やる気もお金を使う気も起きないです。少なくとも自分は
イラストとヒロイン4人のキャラはいいんですよね。
残念ながら、その素材を活かせるだけのものがこのゲームにはなかった。
1つが、コンテンツ量の少なさ。
育成をデイリーにいれるほど育成主体のゲームなのに、それを活かす場がなかった。
すごい!こんなトップステータスでキャラを育成できた!
...で、それどこで活かすんです??と。
もう1つが、ヒロイン4人が課金に一切絡んでなかったこと。
このゲーム、ストーリーやイメージイラストなどなどヒロイン4人の露出がめちゃくちゃ多いのに、この4人のためには課金の必要がないんです。
課金がなくても4人使えるし、育成もできる。
つまり、プレイヤーが感じるゲームの売りと、集金ポイントがまったく噛み合ってなかった。
前者はリソース不足。
後者は意志と設計思想、集金装置システムを噛み合わせられなかった結果です。
少なくとも自分はそう感じました。
トップ画面の小さなボタンなどのUIの問題。
ちびキャラがまんじゅうみたいでイマイチ。
これらはぶっちゃけ些細な問題です。
ゲーム自体に魅力があれば、UIがひどくても売れるときは売れるし、ビジュアルもそのうち慣れてしまうものです。
そんな問題より、ソシャゲとしての設計欠陥が致命的すぎた。
というわけで、まるで本物のサクラかのように一瞬だけしか咲けなかったゲーム、それがサクライグノラムスでした。
散るべくして散ったとしか言えません...擁護したいけどしきれません。
前作「シノビナイトメア」のコンテンツが実装予定ということもあってとても楽しみにしてたのですが。
2度のサービス終了、しかもそのうち1回はソシャゲとして悪い意味で伝説級のサービス終了をしてしまった以上、もうコンテンツとしてほぼ死んでしまったと言っても過言じゃないと思います。
今はただ、サクライグノラムスのサ終の悲しみを噛み締めつつ、アスタータタリクスが同じ道をたどらないように、祈るばかりです。