マクドナルドでおじさんにパソコンの操作を教えてあげた話。
週に1日はマクドナルドに行って、食事しつつ勉強をするのが最近の習慣です。
飯も食えるし、クーポン使用でコーヒー1杯100円だし。
ある週の月曜日、 ふと見知らぬおじさんに話しかけられました。
そのおじさん曰く、今度同窓会をやるのだがネームプレートの作り方が分からず、困っていたのだそう。
最初は戸惑いつつも、そのおじさんにPCの操作方法を教えつつ、一緒にネームプレート作りを始めました。
おじさんはPCにネームプレート作成用の用紙を購入済み。
で、その用紙メーカーが提供しているソフトウェア(無料)もインストール済み。
そこまで進んでて、作り方が分からない...という状況。
わたしも、その用紙メーカーのソフトウェアは使ったことがなかったので、試しつつ覚えたり教えることに。
テンプレートを購入済みの用紙に合わせるため、用紙の型番を検索して選択。
入れたい項目の内容をおじさんからヒアリングして確定。
サンプルのテンプレートをいじくって、作りたいネームプレートのテンプレートを作成。
入れたい項目の反映、テキストボックスの作成と移動。
ここで一旦完成しましたが、名前が6文字だった場合などに合わせて、文字の大きさや位置を左詰からセンターに変えるなどの微調整を実施。
その後、完成したテンプレートのコピー方法や、入力方法などを簡単に教えました。
ここまでがおおよそ1時間半。
お礼にコーヒーを1杯もらいました。
おじさんはもっと何かお礼したいみたいだったけど、夜も遅かったので、ここからあれこれもらってもなぁ、と思ったので 笑
そんなことをしたことで、自分がなぜシステムエンジニアを志望したのか?をまた思い出していました。
わたしがシステムエンジニアを志望したのは、「世の中のすべての人が平等に、本当の意味でITが便利だと感じられる世の中を実現したかったから」です。
世の中はもっとITで便利にできるはず。
この高度情報化社会と言われている中でも、ITを使えばもっと短時間で、より簡単にできることを未だに手作業でやっている人がいる。
ITシステムを、お作法や使い方が分からず困っている人や、むしろそれで余計に時間を使ったり、イライラしている人がいる。
そんな人々でも、本当の意味でITのすごさを体感してもらい、そして本当の意味で便利だと感じてもらいたかったのです。
もちろん、それが簡単なことではないことは承知の上です。
ですが、自分はITに興味があって、世の中の標準よりはITを知ってる人です。
そんな自分が、世の中で貢献できることって何かな、と思ってシステムエンジニアという道を選びました。
就職する頃は、本気でそれを実現できる方法が何かあるはず、とずっと考えていました。
でも、最近はそんなことを考えていると、「るろうに剣心」の一幕を思い出します。
わたしは「るろうに剣心」の大ファンなので。
それは、緋村剣心が街の剣客警官隊と戦って決着させたのち、山縣有朋と会話したシーンです。
山縣有朋は、明治になっても官職に興味を持たず、刀で戦い続ける剣心に対し、こんなセリフを言います。
「時代は変わったんだ。明治の世に剣一本ではもはや何も出来んのだぞ!」
それに対し、剣心はこう反論します。
「剣一本でも、この瞳に止まる人々くらいならなんとか守れるでござるよ」
このセリフが、今の自分の考えていること、やろうとしていることにとてもかぶります。
人間一人ができること、ひとつの会社でできることなんてたかが知れています。
AppleやGoogleなどの世界的企業でさえも、できる範囲は限られているのです。
だから、「世の中のすべての人が平等に、本当の意味でITが便利だと感じられる世の中の実現」なんて、夢のまた夢なのかもしれません。
それでも、自分の瞳に映る人々、自分の手が届く範囲の人々くらいは、ITを便利だと感じてもらえるようにしたい。
それが、いつか「世の中のすべての人が平等に、本当の意味でITが便利だと感じられる世の中の実現」に繋がっていくと信じて。
なので今の自分は、「自分の瞳に映る人々、自分の手が届く範囲の人々くらいは、ITを便利だと感じてもらえる」方法を模索したり、日々考えている状態です。
自分が今回のおじさんのように、みんなをサポートするのは直接的で簡単です。
でも、それが上記の「自分の瞳に映る人々、自分の手が届く範囲の人々くらいは、ITを便利だと感じてもらえる」方法でしょうか?
わたしだって、サポートできることや範囲に限界があるのです。
なのでわたしは、そんなサポートなしでもみんながITを使いこなせるようにするか、あるいはサポートが必要な範囲を可能な限り減らす方法を実現する方が近道のような気がしています。
まぁ、それがパッと出てこないので困っているのですが。。。
うちの母親も、音楽ファイルをiTunesにインポートする方法を何回教えても、毎回忘れてしまいます。
手法を教えるというのも、ひとつの方法だと思うのですが、なかなかうまくいかないのです。
どうしたら、うちの母親や上記のおじさんのような、ITで困ってしまってサポートがないとできそうにもない!って人を減らせるのでしょうか...?
夢の実現は、まだまだ遠いようです。