ふえんわーくすらいふろぐ

Fuen-Works(https://fuen-works.tokyo/)の管理人のまとめ。 アニメ、IT関係、日々考えてることだったりをテキトーに書いてます。

「天使の3P!」原作に出てくる音楽からふくらませる劇中イメージ。

 

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天使の3P!」のアニメを先日やっと観ました。

放送されたのは2017年7月~9月でしたから、9ヶ月くらい遅れてます。

 

前のブログでも書いたとおり、わたしは「天使の3P!」原作読者だったりします。

しかも、1巻リリース後くらいから追っかけてるリアルタイム読者です。

 

ここで閑話休題

天使の3P!」とは...ご存知のように、可愛らしい幼じ....小学生が、バンドを組んで自分たちの大切な場所を守るため奮闘していくストーリーです。

 

一見、ほんわかする音楽性っぽいバンドだし...と思いきや、原作に出てくる曲やバンドは意外とガチだったりします。

アニメでは大人の事情からか、オリジナル曲に置き換えられていますが。。。

しかし劇中で出てくるからには、より原作者・蒼山サグ氏のイメージに近いのはこれらの楽曲なのではないかといえます。

 

そこで、今回は原作の劇中に登場した楽曲をまとめてみたいと思います。

一部はバンド名だけで具体的な曲名が出てこないので、好みで適当に選びました。

 

これらの曲を聴いて、劇中のイメージをより膨らませたり、あるいはキャラクターが演奏したり歌ったりする情景をイメージしてはいかがでしょうか?

 

未アニメ化箇所や原作改変箇所についても書きましたので、以下はネタバレ要注意です。

なお、原作をパラパラめくって探し出したので、抜けがあるかも知れません。

気付いたら追加しますし、指摘していただけると助かります。

 

  

 

JUDY AND MARY「BLUE TEARS」

 

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最初はこの曲。

ドラマCDにも入ってましたね。

原作では1巻、響が初めて教会の地下スタジオに行った時、潤たち3人が演奏した曲です。

アニメでは、1話のシーンです。

 

今の10代には馴染みがないかもしれませんね。

JUDY AND MARYだと「そばかす」とかのほうが有名だし、そもそもJUDY AND MARYは活動休止してるし。

ボーカルのYUKIさんのソロ活動のほうが印象に残ってるかもしれません。

 

曲自体は疾走感があってとても軽快な曲です。

とてもシンプルな演奏なので、3ピースのビギナーでも取り組みやすい曲かもしれません。

...が、世代が古いのは...やはり正義さんの影響なのでしょうか...?

 

 

Red Hot Chili Peppers「Around The World」

 

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この辺りからちょっとコアになってきます。

2巻、希美の祝賀パーティに正義さんと潤たち3人が乗り込んだときに演奏した曲。

アニメでは6話の時期ですが...このシーンはカットされてました。

 

Red Hot Chili Peppersといえばアメリカバンドらしい骨太なサウンドってイメージですし、この曲もところどころでそんなサウンドが出てきます。

 

ちなみに歌ったのは正義さん。

 正義さんのボーカルはともかく、あの3人がこれを演奏してるのを想像...しかも英国紳士や淑女が集うフォーマルなパーティで、となると...ちぐはぐさ加減がすごいですね。

ホント、いつの間に練習してたんだろう?

間違いなく正義さんの趣味でしょうね。

イントロのベースが印象的な曲ですから、希美が主役というところでこの曲...なのでしょうか?

 

なお、英国紳士である希美の祖父・ライアン氏からは「唯一ファッ...気に入らない点があるとするならば、それはPeppersがアメリカのバンドであること」というコメントとともに、称賛されていました 笑

 

 

OasisDon’t Look Back In Anger」

 

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2巻、上記のパーティの後日、ライアン氏を迎えてのリトルウィングでのライブで披露された曲です。

アニメでは、6話のシーンです。

 

Oasisと言えば、言わずとしれたイギリスのトップメジャーバンド。

この曲はCMや映画で使われることも多かったので、聴いたことある方も多いと思います。

なお、収録されているアルバム「(What's The Story) Morning Glory?」は名作なので、個人的にオススメです。

 

歌ったのは、もちろん希美。

劇中では、潤がアコースティックギター、そらがタンバリンという最小限の音で披露されています。

希美からライアン氏への親愛を込めたプレゼントでした。

 

ちなみに、タイトルは「昔のことは気にしないよ」って意味で、今の状況にピッタリだと語られてます(anger=怒りって意味なので、意訳を込めてると思われる)。

 

 

Coldplay「Viva La Vida」

 

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3巻、双龍島での島おこしフェスタで披露された曲です。

アニメでは、9話のシーンですね。

 

Coldplayもイギリスバンドの中ではかなりメジャーですね。

ただ、これまで出てきたのがバンドサウンドを前面に推しだしたバンドだったのに対し、Coldplayというとそういうイメージから少し変化球かなぁ、と感じました。

ちなみにわたしはあんまりColdplayを聴いたことがなかったので、Coldplayと言えばこの曲ってイメージしかありませんでした。

 

歌ったのは、そら。

劇中では、ストリングスパートが島大鼓と三味線によるアレンジで置き換えられています。

さらに、そらは鈴を鳴らしつつ歌うスタイル。

これ、絶対聴きたかったなぁー...アニメでもこのシーンは無理かもしれない、けどできるだけ実現して欲しい!って期待してたのですが、やっぱ無理でした。。。

 

 

L'Arc〜en〜Ciel「NEO UNIVERSE

 

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4巻、リヤン・ド・ファミユに対抗して結成された霧夢たちのバンドが、教会でのライブで演奏した曲。

アニメでは、12話のシーンですね。

 

L'Arc〜en〜Cielと言えば、言わずと知れた日本のメジャーバンドです。

実はアレンジのバリエーションが多彩すぎるすごいバンドなんですよね。

わたしも大学生時代、めちゃくちゃハマりました。

 

劇中では、相ヶ江さんのボーカルが光る曲として描かれています。

ライブはもちろん、その前にカラオケに行って、響が相ヶ江さんのボーカルの魅力に気付いたキッカケもこの曲でした。

※アニメでは「サクラサクミライコイユメ」でしたね。なんでなんでしょうね?

 

ライブの時はピアノのみくるみの生演奏、それ以外は打ち込みによるアレンジとして披露されています。

これはこれで見てみたかった。

 

 

 

※アニメではここまで、以下は原作のみです。

 

 

 

Nine Inch Nails

 

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あらかじめ断っておきますが、これまでと違ってこの曲自体が登場するわけではありません。

 

6巻、霧夢たちのバンド・Dragon≒Nutsがタランチュラホークというバンドに弟子入りしますが、そのタランチュラホークのライブを響たち一行が観に行きます。

そこで響が、そのタランチュラホークの音楽性について例えたのが、Nine Inch Nailsです。

 

Nine Inch Nailsといえば、ジャンルはインダストリアルロックだと言われます。

しかし、知らない人には電子音混じりのデジタルロックと言ったほうが伝わりやすいかも知れません。

なんでこの曲か...というと、わたしのiTunesに入ってたのが、この曲が入ってる「The Slip」ってアルバムだったからってだけで、意味はないです 笑

しかし、Nine Inch Nailsといえばライブ演出が光るバンドとして有名なので、この動画ならそれも伝わるかな、と。

 

劇中では、あえて例えるならこれだけど、メロディの流れが一線を画してて、特定のジャンルに縛られない感じ、と響がコメントしています。

どんな音楽性のバンドなんでしょうね。

2期があれば登場しそうな気がしますが...リヤン・ド・ファミユやDragon≒Nutsと全然違う音楽性であるのは間違いないので、ギャップがすごそう。

 

 

The Smashing Pumpkins「Tonight, Tonight」

 

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6巻、上記のタランチュラホークのライブの中休みに登場したDragon≒Nutsが、演奏したのがこの曲。

 

これはわたしも知りませんでしたので、検索して聴きました。

Nirvanaが全盛だったころのデビューで、グランジブームの中の1バンドという立ち位置のようです。

 

歌ったのは、もちろん相ヶ江さん。

劇中では、リズムトラックのみ打ち込みで、相ヶ江さんのギターとくるみのシンセサイザーによるストリングス、霧夢のマニピュレータで演奏されています。

それにしても...この選曲、誰の趣味なんでしょうね?

アメリカバンドだし、ナイン・インチ・ネイルズってところからタランチュラホークの誰かなんでしょうけど...想像つきませんね 笑

 

 

UNISON SQUARE GARDEN

 

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あらかじめ断っておきますが、これもこの曲自体が登場するわけではありません。

 

6巻、音数の少なさに悩むリヤン・ド・ファミユの3人に対し、3ピースの音数の少なさをカバーするお手本として響が動画を見せるシーンがあります。

その動画で出てくるのが、UNISON SQUARE GARDEN

 

UNISON SQUARE GARDENといえば、ご存知かもしれませんが飛ぶ鳥を落とす勢いの3ピースバンドです。

オリオンをなぞる」以降、アニメタイアップが多いので、アニメ見てる人でも認知度は高いんじゃないかと思います。

 公式のライブ動画って劇中でも書かれているので、刊行時期を考えると「天国と地獄」か「オリオンをなぞる」のどっちかだと思うのですが...どっちだったんでしょうね?

 

なお、劇中では他にもお手本としてBLANKEY JET CITYやL'Arc~en~Cielが出てきます。

どっちも音数としてメンバー数以上のバリエーションを出してると思います。

個人的には、音数が多いバンドと言えばavengers in sci-fi.なのですが...さすがにマニアックすぎますかね。

 

 

Led Zeppelin

 

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あらかじめ断っておきますが、これもこの曲自体が登場するわけではありません。

 

10巻、小学生3ピースバンド・ラインホルトから対バンを申し込まれるエピソード。

その合同練習でジャムセッションをしよう!と持ちかけられますが、ジャムセッションをやったことがないリヤン・ド・ファミユの面々は、対策を立てることに。

そこで有名バンドのフレーズをコピーしよう!という話になり、リヤン・ド・ファミユの3人が聴いていたのが、Led Zeppelinです。

 

Led Zeppelinといえば、言わずと知れたメジャーバンドですね。

わたしもちゃんと聴いたことはありませんでしたが、名前はもちろん知っています。

 

劇中では、正義さんの秘蔵CDから引っ張り出してきた...ということになってます。

Red Hot Chili PeppersLed Zeppelinもですが、正義さんの趣味はハードロック寄りみたいですね。

っていうか、ライアン氏のパーティのときLed Zeppelinやってれば、唯一ファッ...とか言われなかったのに 笑

 

 

Radiohead「There, There」

 

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10巻、ラインホルトとリヤン・ド・ファミユが合同練習の課題曲として演奏した曲。

 

Radioheadといえば、独特の音楽性を持ったイギリスのバンドですね。

とはいえ、わたしは「OK Computer」と「In Rainbows」しか聴いたことないので、こういうバンド!というイメージが薄くて...。

あんまりロックバンドってバンドではないような印象はありますね。

 

歌ったのは、ラインホルトのピアノ&ボーカルである、浅上サリー。

劇中では、ラインホルトがホームにしている中野のライブハウスのスタジオで、6人で演奏してました。

それにしても...いくら有名曲とはいえ、小学生が選曲するにはRadioheadって渋すぎると思うのは、わたしだけでしょうか...。

 

 

終わりに

 

というわけで、「天使の3P!」の原作の劇中に登場したバンド&曲でした。

これらの曲を聴きつつ原作を読んでみてはいかがでしょうか?

劇中のイメージをより膨らませたり、あるいはキャラクターが演奏したり歌ったりする情景をイメージするのもいいと思います。

 

天使の3P!」は原作も11巻で一区切りついてしまいました。

もし続刊が出たら、その際は追加していきたいと思います。

その時はどんなバンドや曲をモチーフにするのか、楽しみです。

 

さて、こうして検索してみて感じたのは、バンドが好きな人であればすぐにイメージできるバンドや曲が中心に選ばれてるなぁ、ということです。

たとえ知らなくても、Googleで検索しやすいものばかりですね。

後半に進むにつれ実在のバンドや曲がだんだんと登場しなくなったのは、劇中にオリジナル曲が増えバンドとして成長している証ですね。

嬉しい半面、バンド好きとしてはちょっと寂しく思わないでもない。。。

 

それにしても気になるのは、この辺りのバンドや曲が実在の小学生の口から出てくることがあるのだろうか...というちょっとした疑問です。

ケチを付けたいのではなく、単純に興味本位でこういうバンドや曲が好きな小学生は実在するのか、ということですね。

事実は小説より奇なり、という言葉もありますから、もしかしたら...。

 

ちなみにわたしは親がそこまでロックに傾倒してなかったこともあって、小学生時代は全然バンドに詳しくありませんでした。

あなたはどうだったでしょうか?